『ヱヴァQ』論@『BLACK PAST』&ロングインタビュー@『knocks』in 超文学フリマ(4/28)


渡邉大輔です。
来る4月28日(日)に幕張メッセにて開催される「超文学フリマin ニコニコ超会議2」にて、いくつかの媒体に原稿やインタビューを寄稿させて戴きましたので、お知らせいたします。
文学フリマの公式サイトはこちら⇒超文学フリマ (2013/4/28) | 文学フリマ

まず、文芸批評家・小説家の坂上秋成さんが責任編集を務めるミニコミ誌(総合批評誌)『BLACK PAST』臨時増刊『ヱヴァンゲリヲンのすべて』に、30枚ほどの『ヱヴァQ』論(というか、まあ『エ/ヱヴァ』論)を寄稿しました。
・論考「『ヱヴァQ』のふたつの顔――映像・映画史的『エ/ヱヴァ』試論」(『ヱヴァンゲリヲンのすべて』、BLACK PAST)
雑誌紹介サイトはこちら⇒http://blapas.jp/
雑誌の目次はこちら。さすが平均2000部を売り上げるという破格のミニコミ誌だけあって超豪華です!

■インタビュー
栗山千明インタビュー『永遠に語り合える「終劇」のために』
(女優。代表作に『バトル・ロワイアル』『キル・ビル』『ハゲタカ』など)
東浩紀インタビュー『EVA CAN (NOT) REDO.――あるいは「孤独」と「束縛」の真実について』
(作家、批評家、思想家。ゲンロン代表取締役。主な著作に『動物化するポストモダン』『クォンタム・ファミリーズ』『一般意志2.0』など)

■小説
大間九郎『桜流し〈Not セカイ系 Ver〉』illust:usi
(小説家。代表作に『ファンダ・メンダ・マウス』、『オカルトリック』)
森田季節『水のゆくえ』illust:mizuki
(小説家。代表作に『ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート』『ともだち同盟』『ノートより安い恋』)

■論考
斎藤環『終わりある物語と終わりなき承認』
(評論家、精神科医。主な著作に『文脈病――ラカン/ベイトソン/マトゥラーナ』『戦闘美少女の精神分析』『世界が土曜の夜の夢なら――ヤンキーと精神分析』など)
渡邉大輔『『ヱヴァQ』のふたつの顔――映像・映画史的『エ/ヱヴァ』試論』
(映画史研究家、批評家。著書に『イメージの進行形』)
さやわか『新しい歌――宇多田ヒカル桜流し」とエヴァの主題歌について』
(ライター。著書に『僕たちのゲーム史』)
村上裕一『母という隠喩――葛城ミサト論』
(批評家。株式会社梵天代表取締役社長。著書に『ゴーストの条件――クラウドを巡礼する想像力』)
坂上秋成『「半陰陽ジェンダー」を肯定する、ただそれだけのために――葛城ミサト論』
(作家、文芸批評家、本誌編集長。著書に小説『惜日のアリス』)
ひいろ『幸福な結末を迎えるために』
(1992年生まれ、女子大生。blog: http://d.hatena.ne.jp/hiro010301/

■座談会
『女性の体温――あるいは彼女たちがエヴァ/ヱヴァについてを語ること』
横槍メンゴ×あやゐかをり×迷子
『新消費ヱヴァンゲリヲン――ニコニコ世代が語る『エ/ヱヴァ』の姿』
米原将磨×ひいろ×ヨシモク×うすめ

■その他
エヴァ四コマ劇場』illust:ゆずさ 原案:BLACK PAST編集部
イラストレーター。fhána「New World Line」特典漫画、ニュースサイトNETOKARU キャラデザなどを担当)
『ドキドキ!さめぱの一問一答』
エヴァ全話レビュー+α』

今回の『ヱヴァQ』論は、たぶん僕にとって大学の卒論の宮崎駿論以来、はじめての本格的なアニメ論だと思います。今年ははじめてのSF論の原稿も本になりますが、いろいろはじめての仕事が多い。
ちなみに、ご存じの方も多いでしょうが、責任編集の坂上さんは今月、初の著作となる長編小説を上梓されました。

惜日(せきじつ)のアリス

惜日(せきじつ)のアリス

僕もさっそく拝読しましたが、非常に面白い作品です。
こうやって同世代の書き手が最近、どんどん単著を出していっているのは感慨深いものがあります。

もうひとつは、佐々木敦さん主宰の「批評家養成ギブス2」の卒業生有志のみなさんが手掛ける同人批評誌『knocks』で、『イメージの進行形』に関するロングインタビューを受けました。
・インタビュー「「ソーシャル化」以降に映画・映像を語るということ――渡邉大輔ロングインタビュー」(聞き手:片上平二郎・神保勇揮)
knocksの公式ツイッターアカウントはこちら⇒knocks (@knocks_) | Twitter
…とはいえ、こちらは告知が出ていないようです。
いちおうインタビュー原稿のゲラもチェックしたので、完成稿はあるはずです。
担当のかたのお話だと雑誌じたいの最新号を今回の文フリで出すのは難しいらしく、インタビューはバックナンバーの付録のCD−Rか何かの形で頒布する予定だとか。もしくは、活字としては秋の文フリで再販するかも、とのことでした。
インタビューの内容自体はかなり充実していて、僕自身も気に入っているいいインタビューになりました。
ご興味のあるかたはknocks編集部に直接お問い合わせください。

さらに、今回の文フリでは、シノハラユウキさんの主宰する筑波批評社の同人誌『筑波批評2013春』の、シノハラさんの論文「天海春香は遊具となりて揺動す――『百円M@ster』論」で、僕の『イメージの進行形』を参照してくださってるそうです。
ありがとうございます!
こちら⇒筑波批評社

あとは、早稲田文学のブースでも、今春、アイドルエッセイを寄稿した『WB』があるかもしれませんが、わかりません。そんなところです。
なお、今回の文フリは限界研も参加していませんし、僕は幕張には顔を出せないと思います。すみません!