同人誌『genkai』vol.1発売@第13回文学フリマ


渡邉大輔です。
ツイッターのほうでちょっと告知をしたので、忘れていましたが、来る11月3日(木)に東京流通センターで開催される「第13回文学フリマ」に、限界小説研究会で参加することになりました。ブースはFホールオ-24、「限界研」です。
以下が文学フリの詳細です。

「第十三回文学フリマ」 開催概要
開催日
2011年11月3日(木祝)
開催時間
11:00〜16:00
会場
東京流通センター 第二展示場(E・Fホール)
アクセス
東京モノレール流通センター駅」徒歩1分
※詳細は会場アクセスをご覧下さい
一般参加方法
入場無料・どなたでもご来場いただけます
(サークルカタログ無料配布、なくなり次第終了)
参加サークル
約600ブース
主催
文学フリマ事務局

公式サイトはこちら⇒文学フリマ | 小説・評論・詩歌 etc.の同人/商業作品展示即売イベント
僕はいつも文フリは基本的にスルーしていまして(笑)、参加するのは、『波状言論』と『群像』で評論家デビューした2005年、前島賢さんに誘っていただいて、前島さんの同人誌『natural color majestic』に戦後セカイ系文学論を寄稿した時以来、じつに6年ぶりです!
あの時は、最初に神林長平さんとお会いしたり、推協賞&直木賞で大ブレイク直前だった桜庭一樹さんとお名刺を交換したり……と、いま思えばなんとも隔世の感があります。そういえば、その後の飲み会で加野瀬未友さんと喋ったりもしました…。
…と、思い出に浸っている場合じゃないので、宣伝すると、今回は、僕も参加する批評サークル「限界小説研究会」がこれまで06〜11年に発表してきたさまざまな雑誌掲載原稿を集成した限界研初の同人誌『genkai』vol.1を発売します!
内容は、06年から『ジャーロ』誌上で連載した「謎のむこう、キャラの場所」や、07年から『メフィスト』誌上で連載した「ミステリに棲む悪魔」などのミステリ評論関係の連載原稿を中心に、『本格ミステリー・ワールド』に掲載されたミステリ評論や鼎談などを収めています。全部で200頁近くに及ぶ、同人誌としては異例の評論集で、文字通り、これまでの限界研の活動の集大成といった感のある雑誌です。
ちなみに、僕個人は、既出のミステリ評論を6篇、ライトノベル評論1篇、『本ミスワールド』でやった笠井潔小森健太朗両氏との鼎談を収録。さらに、この同人誌のために、ライター・編集者の山田和正氏、SF評論家の藤田直哉氏との鼎談を収録しています。
・鼎談「限界研メンバーが振り返る文学フリマゼロアカ波状言論」(『genkai』vol.1、限界小説研究会)
内容は、タイトル通り、文学フリマ東浩紀ゼロアカ道場波状言論というそれぞれが何らかの形で深くかかわった「ゼロ年代批評」を代表するイベントについて、そのテーマ上、多少の昔語りや自分語りも含めながら(笑)かなり赤裸々にその経緯を語るという内容です。
鼎談の中でも言っていますが、おそらくもうこれで二度と語ることはないだろう(笑)内容の話をそれぞれたくさんしているので、ご興味ある方はぜひ読んでみてください。とりあえず、むろん、最低限の客観性は保っていますし、いわゆる「ゼロ年代批評」の一側面を照射した歴史的証言や資料としての価値は少しはある原稿になっているのではないかと思います。僕も、これまで公には話したことのない、学生時代の経験や批評を始めた経緯など、ここまでの個人史を率直に語りました。年上世代の方は鼻白む内容かもしれませんが、この鼎談のコンセプトのひとつは、あくまでもこれから出版業界や物書きを目指したいと思っている学生たちへのちょっと年長世代からの経験談を交えたアドバイスのようなものなので、まぁ、こんな鼎談ができるのも同人誌ならでは、ということで、軽い気持ちで眺めていただければ幸いです。
当日は、僕も朝から売り子をやっているので、気軽に声をかけていただければうれしいです。
あ、『探偵小説のクリティカル・ターン』『社会は存在しない』『サブカルチャー戦争』の限界研の既刊本3冊も割引販売しているようなので、こちらもぜひお求めください!

探偵小説のクリティカル・ターン

探偵小説のクリティカル・ターン

社会は存在しない

社会は存在しない

サブカルチャー戦争 「セカイ系」から「世界内戦」へ

サブカルチャー戦争 「セカイ系」から「世界内戦」へ

あと、限界研とは別に、佐々木友輔さんたちの「トポフィル」も、8月に刊行した『floating view』を文フリで販売するそうです!
当日はこちらも割引販売するとか。
この本にも僕は、美術評論とシンポジウム、座談会、テキストインスタレーションの記録で参加しております。

floating view 郊外からうまれるアート

floating view 郊外からうまれるアート

久々の文学フリマでそわそわしていますが、ぜひぜひ気軽にお声をかけていただければうれしいです。
当日はよろしくお願いします!