4/17CINEPOSIUM#02〜「以後」のシネマに向けて―2010年代の映画/批評の可能性〜


Ustream配信トークイベントの告知です。
1月に批評家・佐々木敦さんを迎えて第1回を始めた企画ですが、4月17日(木)20時から、第2回をやりたいと思います。
今回のゲストは、映画評論家の三浦哲哉さんと萩野亮さん。
おふたりとは、ちょうど1年前に、三浦さんの主宰している上映イベントのアフタートークでご一緒させていただいたのですが、今回、改めてまたおふたりと2010年代の映画と映画批評についてお話することになりました。
http://www.kineattic.com/page02.html

シネポvol.2
萩野亮×三浦哲哉×渡邉大輔「ソーシャル・シネマ2.0――2010年代の映画/批評の可能性」
日時:4月17日(木)20時〜
ゲスト:萩野亮(映画批評家、『neoneo』編集委員立教大学非常勤講師)三浦哲哉(映画批評/研究、「Image Fukushima」実行委員会代表、青山学院大学准教授)
司会進行:渡邉大輔(批評家、映画史研究者)

 世界的なディジタル化(フィルムレス)の動向をはじめ、動画サイトの台頭、インディペンデント映画の隆盛、映画館のライブハウス化、アジアや東欧映画への注目、ドキュメンタリーの多様化、映画研究の「大学化」……などなど、2000年代の終わり頃から、「映画」をめぐる状況がかつてなく大きく変わりつつある。また、それに伴い、映画を語る言葉(批評)もまた、変化を遂げつつある。その動きは2011年の「3・11」以降、日増しに加速しているようにも思える。
 その中で、大きな社会的動向を見据えながら、新たな展開を模索する新しい世代の書き手が現れつつある。
 サスペンス映画を中心とした映画研究の傍ら、『キネマ旬報』『ユリイカ』などで精力的に新作レビューや映画評を手掛けつつ、さらにここ数年は福島第一原発事故の衝撃を受けて立ちあがった全国的な映画上映イベント「Image Fukushima」のオルガナイザーとしても多方面から注目を集めている三浦哲哉。
 同じくドキュメンタリーを中心に、映画や演劇など幅広く批評する書き手であるとともに、近年は世界的にも珍しいドキュメンタリーカルチャー批評誌『neoneo』の中心的な編集委員としても活躍する萩野亮。
 そこに、やはり同じく映画・映像をめぐる文化批評を手掛ける渡邉大輔が司会役として加わる。
 この三者は、昨年3月の「Image Fukushima」での出演以来、約1年ぶりの顔合わせとなる。三者は奇しくも、同じ2012年に、『ソーシャル・ドキュメンタリー』(萩野)『サスペンス映画史』(三浦)『イメージの進行形』(渡邉)という著書(編著書)を刊行した経緯もあるが、世代の近い映画批評の担い手として、また、書き手、講師、編集者、運動組織者……など多様な立場から、ようやく形が見え始めた21世紀=2010年代の映画(批評)シーンについて、改めて縦横に展望する。


萩野亮
1982年生れ。映画批評。ドキュメンタリーカルチャーマガジン「neoneo」編集委員立教大学非常勤講師。編著に『ソーシャル・ドキュメンタリー 現代日本を記録する映像たち』(フィルムアート社)、共著に『アジア映画の森 新世紀の映画地図』『アジア映画で〈世界〉を見る 越境する映画、グローバルな文化』(以上作品社)など。

三浦哲哉
1976年生まれ。映画批評/研究、表象文化論青山学院大学文学部比較芸術学科准教授。福島をめぐる映像上映プロジェクトImage.Fukushima実行委員会代表。「キネマ旬報」「ユリイカ」「nobody」等に映画評論を寄稿。著書に『サスペンス映画史』(みすず書房、2012年)、共著に『ひきずる映画』(フィルムアート社、2011年)、訳書に『ジム・ジャームッシュ・インタビューズ』(東邦出版、2006年)。

久しぶりに三人で話せるとあり、僕自身もとても楽しみです。
「映画の現在と未来」を展望できる鼎談になると思いますので、どうぞお楽しみに!