2月21日(木)出演@アテネ・フランセ文化センター
渡邉大輔です。
2月21日から3月16日まで、アテネ・フランセ文化センターにて開催される、<フレデリック・ワイズマン・リローデッド!>の初日に、『チチカット・フォーリーズ』の上映終了後にトークします。
レトロスペクティヴの詳細はこちら。
シネマテーク・プロジェクト第4弾として全国巡回上映されていたフレデリック・ワイズマン監督作品が、遂に東京に帰還。「現存の最も偉大なドキュメンタリー作家」と称えられるワイズマン監督の傑作21作品を上映。そして、佐々木敦氏の人選によるトーク・プログラムによって、その比類なき面白さに迫ります!
■上映スケジュール
2月21日(木)
15:50-「クレージー・ホース・パリ 夜の宝石たち」(134分)
18:30-「チチカット・フォーリーズ」 (84分)
20:00-トーク:渡邉大輔(映画批評家)2月22日(金)
17:10-「高校」(75分)
19:00-「病院」(84分)2月23日(土)
15:30-「基礎訓練」(89分)
17:30-「エッセネ派」(89分)
19:00-シンポジウム:舩橋淳(映画作家)、松江哲明(映画作家)、森達也(映画作家)、佐々木敦(批評家)2月25日(月)
16:00-「少年裁判所」(144分)
19:00-「霊長類」(105分)2月26日(火)
14:10-「福祉」(167分)
17:30-「パナマ運河地帯」(174分)2月27日(水)
16:00-「シナイ半島監視団」(127分)
18:30-「軍事演習」(115分)2月28日(木)
15:00-「ミサイル」(115分)
17:30-「セントラル・パーク」(176分)3月1日(金)
14:00-「アスペン」(146分)
17:00-「高校2」(220分)3月2日(土)
16:00-「最後の手紙」(62分)
17:30-「ボクシング・ジム」(91分)
19:10-トーク:宮沢章夫(劇作家・演出家)3月4日(月)
14:10-「DVードメスティック・バイオレンス」(195分)
18:00-「DV2」(160分)3月5日(火)
16:40-「チチカット・フォーリーズ」(84分)
18:40-「高校」(75分)
20:00-トーク:柴崎友香(小説家)、佐々木敦(批評家)3月6日(水)
16:30-「病院」(84分)
18:30-「基礎訓練」(89分)
20:00-トーク:ホンマタカシ(写真家)、佐々木敦(批評家)3月7日(木)
16:00-「エッセネ派」(89分)
18:00-「少年裁判所」(144分)3月8日(金)
15:40-「霊長類」(105分)
18:00-「福祉」(167分)3月9日(土)
13:30-「パナマ運河地帯」(174分)
17:00-「シナイ半島監視団」(127分)
19:10-トーク:佐々木敦(批評家)3月11日(月)
16:00-「軍事演習」(115分)
18:30-「ミサイル」(115分)3月12日(火)
14:30-「セントラル・パーク」(176分)
18:00-「アスペン」(146分)3月13日(水)
13:00-「高校2」(220分)
17:10-「DVードメスティック・バイオレンス」(195分)3月14日(木)
15:40-「DV2」(160分)
18:50-「最後の手紙」(62分)
20:00-トーク:平田オリザ(劇作家・演出家)3月15日(金)
16:00-「ボクシング・ジム」(91分)
18:00-「クレージー・ホース・パリ 夜の宝石たち」(134分)
20:15-トーク:乗越たかお(小説家・舞踏評論家)3月16日(土)
14:00-「臨死」(358分)■監督紹介
フレデリック・ワイズマンフレデリック・ワイズマン
Frederick Wiseman1930年生まれ。イェール大学大学院卒業後、弁護士として活動の傍ら、大学で教鞭をとる。1963年にシャーリー・クラーク監督作品『クールワールド』をプロデュース。1967年、初の監督作となるドキュメンタリー『チチカット・フォーリーズ』を発表。マサチューセッツ州で公開禁止処分となるが、その後も社会組織の構造を見つめるドキュメンタリーを次々に制作する。1971年に現在も拠点とする自己のプロダクション、ジポラフィルムを設立。以後、劇映画『セラフィータの日記』(1982)『最後の手紙』(2002)をはさみ、精力的にドキュメンタリーを作り続けている。
アテネフランセの作品解説ページ⇒フレデリック・ワイズマン・リローデット!・上映作品解説
錚々たる顔ぶれのトークゲストの中、一人、無名の僕が初日に、しかもシネフィルの牙城アテネで喋ることになり、正直、鬱になっています(笑)。心配です。
今回のお話は、説明文にもありますように、1月の初旬に佐々木敦さんからご依頼を戴きました。
ワイズマンに関しては、拙著『イメージの進行形』でも触れましたし、その関係で佐々木さんに声をかえていただいたのですが、僕の仕事をご存じのかたはわかるように、なんとなく僕の話は「アテネ向き」じゃない。
「僕のトークはアテネフランセのお客向きじゃないかもしれないですよ」と佐々木さんにも躊躇したのですが、むしろ今回の人選にも窺われるように、いつものいわゆる「シネフィル的」な語り口ではないところからワイズマンの魅力に迫るような話をしてほしいとのこと。アテネの主宰側のかたがたもその意向であるという話で、それならば、とお受けしたというわけです。
思えば、僕はこういう形で映画館での講演というのははじめてで、はたして、うまくトークができるかわからないのですが、ワイズマンはとにかく、誰が観てもめっぽう面白いので、作品だけでも観に足を運んでいただければと思います。
よろしくお願いします。
ちなみに、僕は3月にもワイズマンについて語るイベントに出ます。この春はなぜかワイズマンづくしですね…
動画は、ワイズマン最大の長篇『臨死』(89年)。これについても話す予定です。