真利子哲也論@Wasebun on Web(早稲田文学)


渡邉大輔です。

先月、『しんぼる』論を寄稿した『早稲田文学』の増刊『U30』の「延長戦的」なコンテンツとして書いた原稿がPDF形式でアップされました。

・「『イエローキッド』の言語ゲーム 現代映画の言語ゲーム2」(Wasebun on Web)こちらです。⇒早稲田文学編集室 - WB/早稲田文学

題材は、1981年生まれの映画監督・真利子哲也さんのメジャーデビュー作『イエローキッド』です。本誌の原稿が(後半で『しんぼる』を扱っているとはいえ)「総論」的なテクストだったとすれば、今回の文章は本誌の問題意識を「各論」(作品論)のレヴェルでやるとどうなるか、を意識して書いたといえるでしょうか。何にしろ、本誌の論文と今回のPDF版エッセイはいわば「双子」の関係にあり、僕のここ最近展開している映画論の要旨が比較的コンパクトにまとまっていると思います。もちろん、ここからいくつもの問題系が派生するような概論的なテクストにもなっています。

…まあ、それより何より、このタイミングでようやく真利子監督についてのある程度まとまった評論が公の場で書けたことは、自分的にもよかったと思います*1

というわけで、よろしければ本誌の『しんぼる』論と併せてぜひご覧ください!(今回の原稿についてもまた時間がある時、おいおい何か書くかもしれません)

*1:もちろん、上映の時期には若干間に合わなかったわけですが…。