6/19CINEPOSIUM#03「『一〇年代文化論』刊行記念トークイベント 「一〇年代文化」は語れるか!?――「ソーシャル」と「残念」から語る僕らのゼロ〜10年代」


渡邉大輔です。
1ヶ月後の6月19日(木)20時から、Ustream無料配信トークイベントの第3回を配信します。
今回のゲストは、なんと、現在新著『一〇年代文化論』(星海社新書)が話題沸騰中の評論家、さやわかさんと、『ゼロ年代の論点』(ソフトバンク新書)『ソーシャル化する音楽』(青土社)の著者で文芸・音楽評論家の円堂都司昭さん!

さやわかさんとは、今年の1月にゲンロンカフェでジブリアニメについてのトークイベントで呼んでいただき、円堂さんとは、昨年4月に、『ソーシャル化する音楽』刊行記念イベントで、これも現在、『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』(太田出版)でブレイク中の柴那典さんと鼎談をさせていただきました。どちらもたいへん盛況だったイベントですが、今回はその延長戦の意味も含めて、ゼロ年代から2010年代のポップカルチャーと文化批評について語りあいたいと思います。

詳細は以下です。KINEATTICの公式サイトで情報をご確認ください。
http://www.kineattic.com/cinepo03#info
関連書籍はこちら。

一〇年代文化論 (星海社新書)

一〇年代文化論 (星海社新書)

ソーシャル化する音楽 「聴取」から「遊び」へ

ソーシャル化する音楽 「聴取」から「遊び」へ

イメージの進行形: ソーシャル時代の映画と映像文化

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シネポvol.3
円堂都司昭×さやわか×渡邉大輔「『一〇年代文化論』刊行記念トークイベント「一〇年代文化」は語れるか!?――「ソーシャル」と「残念」から語る僕らのゼロ〜10年代」日時:6月19日(木)20時〜
ゲスト:円堂都司昭(文芸・音楽評論家)さやわか(ライター、評論家)
司会進行:渡邉大輔(批評家、映画史研究者)



 「3・11」(東日本大震災)という決定的な「断絶」から幕を開け、また「東京オリンピック」という超歴史的イベントで幕を閉じることがあらかじめ予告されている、奇妙なディケイド――2010年代。
 オタクとアーキテクチャの「ゼロ年代」が終わり、新たなディケイドに入ってすでに4年。文学から映画、音楽、ネット、そしてアイドルやゲームといったサブカルチャーにいたるまで、ゼロ年代の流れを引き継ぎつつもまた新たな文脈を伴った動きが文化や社会のいたるところで見え始めている。また、そうした潮流を追う新世代の論客もここ数年で次々に登場し始めた。
 文化としての「10年代」はいま、少しずつ見えつつある。
 果たして、2014年のいま、「10年代文化」を語ることは可能なのか?そして、そこから見たとき、かつての熱狂の中にあった「ゼロ年代」とは、どんなふうに語りえるのだろうか?
 そんな問いに真っ先に応える著作として刊行された、文化批評の領域でもっとも注目を集める書き手のひとり、さやわかの『一〇年代文化論』(星海社新書)が、いま熱い支持をもって迎えられている。
 90年代末からサブカルチャーの第一線に身を置いて時代の動向を取材し続け、近年、矢継早に刊行した『僕たちのゲーム史』(星海社新書)『AKB商法とは何だったのか』(大洋図書)などの著作で新たな文化批評の担い手として絶大な支持を得ているさやわか氏。
 今回のCINEPOSIUMは、そのさやわか氏にもっともふさわしい対論者を迎えて、ここ十数年の文化動向を幅広く俯瞰しつつ、「10年代の文化(を語ること)」の可能性を徹底的に語り尽くす。
 迎えるのは、本格ミステリ論集『「謎」の解像度』(光文社)で日本推理作家協会賞本格ミステリ大賞のW受賞を果たし、その後も『ソーシャル化する音楽』(青土社)『ディズニーの隣の風景』(原書房)など、ミステリから音楽、ネット、消費社会論にいたるまで独自の視点から広範な批評活動を展開する円堂都司昭。円堂氏には、先行して『ゼロ年代の論点』(ソフトバンク新書、2011年)の著書があり、同書はゼロ年代文化論壇の多様な問題系を明確な視点で整理し、高い評価を得た。
 縦横に時代を観測してきたふたりの論者に加え、まさにゼロ年代半ば(2005年)に批評家デビューし、10年代初頭(2012年)に初の単著を刊行した「時代の申し子」(笑)渡邉大輔をホストに、『一〇年代文化論』を中心にして、いまあるべき文化批評の姿についてゆるく、アツく語る!!


さやわか|ライター、評論家。1974年生まれ。『クイック・ジャパン』『ユリイカ』等で執筆。『朝日新聞』ほかで連載中。関心領域は物語性を見いだせるもの全般で、小説、漫画、アニメ、音楽、映画、演劇、ネットなどを幅広く評論。著書に『僕たちのゲーム史』『AKB商法とは何だったのか』、近著に『一〇年代文化論』(星海社新書)がある。

円堂都司昭(えんどうとしあき)|文芸・音楽評論家。1963年生まれ。日本の小説、ロックやJ-ポップ、批評などを横断的に考察する。新本格ミステリを論じた『「謎」の解像度』で日本推理作家協会賞本格ミステリ大賞を受賞。著書に『ゼロ年代の論点』『ディズニーの隣の風景』『エンタメ小説進化論』『ソーシャル化する音楽』などがある。

※本イベントはKINEATTICのUSTREAMチャンネルにて配信されます