9/3CINEPOSIUM#04「アイドルの「よ/みかた」を考える!――2010年代のアイドル・批評・映像」
渡邉大輔です。
9月3日(水)20時から、Ustream無料配信トークイベント
今回のテーマは、ついに「アイドル」です。
もはや2010年代の文化を語るときに欠かせないキーワードとなったアイドル文化ですが、その多様な可能性と魅力を今回もふたりのゲストと語り尽くしてみたいと思います。
ゲストは、初の単著『「アイドル」の読み方』(青弓社)でアイドル論壇注目の論客となったライターの香月孝史さん、そして、東京大学文学部でアイドル文化論を書き、ハードコアなアイドル批評誌『アイドル領域』を主宰するばかりか、最近はパフェ評論家としても活躍中の斧屋さん!
『イメージの進行形』の読者ならば、おわかりの通り、拙著の最後は、斧屋さんの『アイドル領域』に収録されているメイヤンさんのアイドル論を参照してしめくくっているんですね。そして、香月さんと斧屋さんとは『イメージの進行形』刊行直前の確か2012年に池袋で一度お会いしているのです。
非常に楽しかった思い出があるのですが、今回はその延長戦をやるつもりで、お声がけさせていただきました。
詳細は以下です。KINEATTICの公式サイトで情報をご確認ください。
⇒http://www.kineattic.com/cinepo04#info
関連書籍はこちら。
「アイドル」の読み方: 混乱する「語り」を問う (青弓社ライブラリー)
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「アイドル」はいまや、2010年代の文化と社会を真剣に考えるうえでの共通キーワードとして完全に定着したかに見える。アイドル批評の分野でも知られる評論家のさやわかが近著『一〇年代文化論』(星海社新書)で指摘したように、2010年代文化の幕開けを告げるメルクマール的な年となった2007年は、Perfumeが大ブレイクした年にもあたる。つい7、8年ほど前、「アイドルについて語ること」はサブカルやアカデミズムの現場ではほとんどリアリティを持たなかったが(前回のさやわかの発言)、いまでは、「AKB48」の国民的盛り上がりはもちろん、東大の教員がももクロについての話題書を出版し、当代きっての若手言論人がアイドルグループのプロデュースを手掛けるまでに圧倒的な支持と認知を獲得した。
一方で、そうしたアイドル文化の隆盛を踏まえて、近年、続々とアイドルについての言説、書物が出揃い、「アイドル」をめぐる批評的言説が文化シーンのなかでかなり体系化されてきた。もはや単に一過性のブームでなく、今日の文化シーンを批評的に捉えるときに、「アイドルを語ること」がかなり有力な指標の一つとなりうることが、多くのひとびとに理解されてきたといってよい。
あるいは、映画やドラマといった映像の世界でも「アイドル」は有力なモティーフの一つになりつつある。近年のアイドルブームがニコニコ動画やGoogle+といったSNSの台頭と密接に関連していることはつとに指摘されるところだが、「メディア」としてのアイドルは、イメージとして現代の映像文化にも大きな意味を担いつつあるのではないだろうか。
アイドルとは何か? なぜ、こんなにも現代の私たちを惹きつけるのか? いまアイドルについて考えることにはどんな可能性があるのか? アイドルと映像文化の関わりにはどんな意味があるのか?
今回は、「アイドルと映像」というテーマを一つの軸に、二人のゲストを迎えて、お話を伺う。
今春、刊行した新著『「アイドル」の読み方』(青弓社)で、混沌とするアイドルに関する批評的言説を鮮やかに整理し、アイドル評論に新風を吹き込んだ気鋭のライター、香月孝史。
そして、東京大学文学部の卒業論文でアイドル論を執筆、多方面から注目を集めるアイドル批評同人誌『アイドル領域』の主宰者であり、最近はパフェ評論家としても注目を集める斧屋。
自著『イメージの進行形』(人文書院)でもアイドルに言及し、映像史や文化批評の観点からも、かねてアイドルの面白さに注目してきた渡邉大輔が、注目の語り手を迎えて、「いま、アイドルを語ること/見ること」の可能性と魅力を徹底的に語り尽くす!!
よろしくお願いします。